投資信託を買う時に小さく書いてある、「為替ヘッジあり」や「為替ヘッジなし」。何のことか気になったことはありませんか?
実はこの為替ヘッジのことを知らずに損をしている人もいるかもしれません。
この記事を読むと…
□為替ヘッジの上手な活用方法が分かります
□円安と円高について理解が深まります
こんな人に読んで欲しい記事です↓
為替ヘッジありとなしの投資信託があるけど、
どっちの方がお得なの?
ゆとり夫婦の結論はズバリこれです↓このように思う理由を説明しますね。
長期の積み立てを前提とするなら、為替ヘッジなしが良い!
為替ヘッジとは
為替ヘッジとは為替変動を抑える仕組みのことです。海外の投資信託や株式、債券に投資する場合、それ自体の値動きだけでなく、同時に為替の影響を受けます。為替ヘッジをしておくことで、円安や円高の影響が抑えられます。
為替ヘッジでは一般的に「為替予約取引」を行います。為替予約取引では、購入時点の為替レートが将来の受け渡しレートになります。つまり、1ドル120円の時に投資信託を買った場合、売りの時に為替が1ドル100円でも150円でも、1ドル120円として計算されるということです。
為替ヘッジ・コスト
為替ヘッジをするためにはコストがかかります(「為替ヘッジ・コスト」、以下「ヘッジ・コスト」)。ヘッジ・コストは日本と外国の短期金利差に応じて決まります。そしてヘッジ・コストは外国通貨との金利差が大きいほど高くなります。
為替ヘッジのしくみ|投資信託を学ぼう|伊予銀行 (iyobank.co.jp)
下の図は2016年9月~2022年9月のヘッジ・コストの推移です。コロナの影響で各国が金融緩和政策をとっていたので、2020年~2021年のコストは年間1%以下となっています。しかし、直近では日米の金利差が拡大している影響で、急激な円安が進み、ヘッジ・コストは3%を超えています。
ヘッジ・コストは評価額を見ていると分かりにくいですが、投資利回りを下げることは知っておきましょう。
為替ヘッジあり、為替ヘッジなし、どっちが良いの?
では、為替ヘッジありとなしどちらを選べばいいのでしょうか?それぞれメリットデメリットがあるので、下の表で確認してみてください。為替ヘッジありの場合は、円安で不利、円高では有利になります。
円安トレンドの場合、海外資産に投資していれば得られたはずの為替益が得られないことになります。加えてヘッジ・コストもかさむため、利回りの低下につながると予想できます。一方で円高トレンドでは為替ヘッジありの方がお得です。例えば、1ドル140円が1ドル120円になった際に発生する為替損を回避できるからです。
長期投資を前提とした場合、今後も円安トレンドを予想しており、余計なコストは払いたくないので、ゆとり夫婦は為替ヘッジなしの投資信託を購入しています。世界的な動向を眺めながら、長期で円安に振れそうか円高に振れそうかを判断して、うまく為替ヘッジを活用していけると良いですね。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
為替の影響 | 低減 | あり |
為替損益 | 限定的 | あり |
メリット | 円安の為替益が得られる | 円高の為替損を回避できる |
デメリット | ヘッジ・コストがかかる 円安の為替益が得られない | 円高で為替損を被る |
まとめ
為替ヘッジについて少しはご理解いただけたでしょうか?
海外に投資をしていれば基本的に為替の影響は避けられませんが、保有する通貨をあらかじめ外貨と円に分けておけば、それだけでリスクヘッジになります。
あくまで前提は長期投資なので、為替の動きばかり気にするのは良くありませんが、長期的に見て円安トレンドなのか円高トレンドなのか、自分なりの見解を持っておきましょう。そのうえで投資商品を選択できれば、ワンランク上の投資家になれますよ!
今日はここまで。だんだん♪
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